お知らせ

離島の訪問看護

2025.05.12 活動情報

4月末に長崎の五島列島の福江島に行ってきました。
目的は、私と同じく日本財団在宅看護センター起業家育成事業研修を受講して、同地で立ち上げをされた貞方氏の在宅看護センターだんわhttps://shimashimashimashi.wixsite.com/website/blankに訪問をして離島での訪問看護の実際を見学させてもらうことです。

私の故郷は愛媛県今治市にある伯方島です。
将来、島に何か貢献することができないかと常々思っていたもので、縁あって今回同地を訪れ、沢山のことを学ばせてもらいました。

初日から、なんと看護師が医師と連携をして、オンラインでエコー検査をすると言う研修を一緒に見学させてもらいました。
Point-of-care超音波(POCUS)と聞いても初めはピンときませんでした。ポケットサイズの小さなエコー機器で、関心部分に焦点をしぼって超音波検査を実施するのだそうです。
医療アクセスがしにくく、人的資源の乏しい離島では、医療者の数も少なく、住民にとって必要な医療が迅速に届きにくい課題はあります。そんな中で、訪問看護師がいち早く現地に駆け付け、医師とオンラインでつながり、エコー検査を実施することで、医療上の判断をより的確に行うことを助けることで、住民が島で過ごし続けることができるように支援したいと言う願いの中で、福江島の看護師たちは懸命に研修を受講していました。
医師と訪問看護師の本来の協働について考えさせられる思いでした。
実践現場に同行させてもらっても、住民の健康を護る意識が強く、総合的判断を求められる離島の看護師たちのスキルの高さと人間味の豊かさに感服するばかりでした。
私のこれからの看護実践へのヒントも沢山もらいました。
学びと言うと都市部ばかりをイメージしてしまいますが、今の時代学ぼうと思えばどこででも学べます。
私も、もっと身近なところ・人から沢山学んで、更に成長していきたいと思っています。
代表 赤瀬佳代